Mastodonが使用可能なレンタルサーバー
Mastodonとは
Mastodonとは、Twitterによく似たSNSサービスで、2016年の10月にドイツ人の若者が開発・公開しました。
オープンソース(無償で一般公開)されており誰でも利用することが可能です。
Twitterと異なる点としては「分散型SNSサービス」という特徴を持ち、中心となるサーバーはなく、多数の「インスタンス」と呼ばれるマストドンサーバーで分散管理されることです。
各インスタンスは有志によって立ち上げられており、ユーザーがマストドンに参加する場合、どのインスタンスに参加するか決定した上でアカウントを作成します。
多くのインスタンスは、同じ趣味嗜好や属性・地域のユーザーが集まっていて、参加した瞬間から同じ話題を共有することができます。
一方で、インスタンス同士は「連合」という形でゆるく繋がっているものの、すべてのインスタンスが繋がっているわけではありません。
この記事では、
- Mastodonが使用できるサーバーの種類・特徴
- オススメのVPS・クラウドサーバー
Mastodonでインスタンスを構築することが出来るレンタルサーバーをご紹介しています。
Mastodonをインストール可能な条件
Mastodonのインスタンスを作成するためには、VPSサーバーを借りてLinux系のコマンドを少々叩く必要があります。
共用サーバー(普通のレンタルサーバー)では、LinuxなどのOSは使うことが出来ませんのでVPS(仮想的に専用サーバとして使える)を使わなければなりません。
また、共用サーバーでは複数人で1つのサーバーを使う仕組みです。そのため、1利用者がサーバーの管理権限を持つことができません。
そのため、Mastodonを動かすために必要なアプリケーションがサーバーに入っていなかった場合、それらを追加でインストールすることができません。
さらに、インスタンスの利用人数が増えてきた場合など、負荷対策の面から見ても共用サーバーはおすすめできません。
オススメの共用/VPSサーバー
ここでは、Mastodonのインスタンスを立ち上げ可能で、問題なく動作するレンタルサーバーについてご紹介していきます。
通常のレンタルサーバーと、クラウド・VPS型のレンタルサーバーの違いについては以下にまとめています。
共用レンタルサーバーとクラウド・VPSサーバーの違いは?
レンタルサーバー(共用サーバー)とは
レンタルサーバーはメール、Web、DBなどのアプリケーション(機能)を、OSの管理等を行わずに気軽に利用できるサービスです。ただし、利用できるのはベンダーから提供される機能に限定されます。
「共用サーバー」と呼ばれており、物理的な1台のサーバーを複数ユーザーがまとまって利用する仕組みで、他のユーザーの影響を受けやすいデメリットがあります。
身近なもので例を挙げるとシェアハウスのようなイメージです。
クラウド・VPSサーバーとは
一方でクラウド・VPSサーバーは、複数ユーザーがリソースを共有している点はレンタルサーバーと同様ですが、1台の物理サーバー内に、契約者ごとに独立した専用サーバーを仮想的に構築するため、レンタルサーバーよりも他ユーザーの影響を受けにくい作りです。
VPSは管理者権限を渡されているためOSを管理する必要があります。その代わり、アプリケーション・OSについても選択できるため、非常に自由度が高いです。
クラウド・VPSサーバー
ConoHa VPS
ConoHa VPSは、一部上場企業であるGMOが運営するVPSサービス(仮想専用サーバー)です。
豊富なテンプレートイメージと高速SSDによって、たったの25秒で「今すぐ使える」サーバーが作れます。
初期費用なし、月額682円から使えるコスパの良さも魅力。
料金は改定されることも多いため、最新の情報を公式ページでチェックしてください。
■ConoHa VPS
⇒https://www.conoha.jp/
ConoHa VPSは、日本マーケティングリサーチ機構(JMR)による調査で「ITエンジニアが使いたいVPS」「WordPress「KUSANAGI」利用者満足度」「Minecraftマルチプレイ利用者満足度」の3部門においてNo.1を獲得しています。
第3者機関から評価されている、信頼性が高いサービスであることがわかります。
サーバーを追加する際に、サービスに合わせたテンプレートを選択することで、サーバー作成と同時にOSのインストールやアプリケーションサーバーの構築が完了するため、PaaS的なイメージで使うことが可能です。
一方で、Webアプリケーションを公開するまでの設定は必要になりますので、サーバー構築のノウハウがあって、Webアプリケーションを公開してみたいユーザーに最適です。
ConoHa VPSを3ヶ月以上ご利用の場合、おトクな長期利用割引きっぷが用意されています。きっぷの有効期間が長ければ長いほど割引率がアップし、よりおトクにConoHa VPSを利用できます。
オススメポイント
- OSやアプリケーションサーバの設定が楽
- UIがキレイでわかりやすい
- SSD標準で超高速
- 初期費用無料
デメリット
- 試用期間がない
さくらのVPS
さくらのVPSは、レンタルサーバー老舗のさくらインターネットが運営する仮想専用サーバーです。運営歴が長いさくらインターネットなので、しっかり維持されている信頼性の高いサービスです。
VPSサービスの一種ではありますが、CPU/メモリ/ディスク等のハードウェアを管理せずに利用できるサービスであるため、IaaS的な使い方をすることが可能です。
料金体系は、月額固定料金で始められるため安心感があります。月額643円〜、初期費用0円とコストパフォーマンスも高く、気軽に借りることができます。
さくらのVPSを使いこなすにはWebアプリケーションを公開するための設定が必要です。
そのため、サーバー構築の知識があって、Webアプリケーションを公開してみたい人に向いています。
サーバーのスペックが足りなくなった場合、上位プランへの移行である「スケールアップ」機能を利用することで対応することができます。(ただし、スケールダウンができない)
データセンターの場所を石狩、大阪、東京の3箇所から選べるのもユニークですね。
2週間お試し期間が用意されているので、気軽に試してみることができますよ。
オススメポイント
- 運営企業の歴史が古く、信頼性が高い
- 月額固定料金で安心して使える
- メールサポートが受けられる
- 豊富なプランから選べる
デメリット
- スケールアップはできるが、スケールダウンができない
Mastodon向けレンタルサーバーオススメ
Mastodonをインストール可能なレンタルサーバーについてでした。
一般的な共用レンタルサーバーと違って、VPS(仮想専用サーバー)ではWebアプリケーションを公開するための知識が必要です。
中でも、Mastodonのコンテナテンプレートやスタートアップスクリプトが用意されているConoHa VPSやさくらのVPSでは、専門的な知識が比較的少なく済みます。
独自ドメインのオススメ
Mastodonのインスタンスを立ち上げるためには、今回おすすめしたレンタルサーバーの申し込みと同時に、独自ドメインの取得も必要となってきます。
以下、オススメのドメイン会社です。合わせて、ご利用してみてください。