さくらサーバーは遅い?
この記事では、「さくらサーバーの応答スピードは遅い?他のレンタルサーバーにした方が良い?」という疑問にお答えします。
結論から言って、ページ表示速度が速いサーバーに比べると「さくらサーバーはやや遅い。」というのが結論です。
筆者はさくらサーバー、エックスサーバー、mixhost等の各社レンタルサーバーを実際に契約してメディア運営してるので、実際に比較してみました。
ページスピードインサイトで確認
googleが提供しているWebツール、PageSpeed Insightsでサイトの応答速度を計測することができます。
実際に、私がさくらサーバーで運営しているメディアの応答速度を実測してみましょう。
「0~100」のスコアでページ表示速度が速いのか?遅いのか?判定を行ないます。結果としては、19という低スコアを叩き出してしまいました。
ウェブに関する主な指標の評価:不合格と表示されています。
PageSpeed Insightsには様々な指標値がありますが、ここでは代表的なFCPをチェックしてみます。
FCPは秒数で表し、速度の分類は、0~1 秒未満の場合は「高速」、1以上~2.5 秒の場合は「平均」、2.5 秒以上の場合は「低速」です。
さくらサーバーのFCPは3.3秒です。
参考までに、Xサーバーで運営しているWebサイトのFCPは、1.7秒でした。さらに、mixhostで運営してるWebサイトのFPCは2.9秒です。
結論:さくらサーバーは遅い
計測したところ、さくらサーバーは他社のレンタルサーバーに比べて、表示スピードが遅いことがわかります。
長く運営しているWebサイトなので、サーバーの能力だけの問題ではないのですが、他サーバーで長く運営しているメディアと比べても遅い印象があります。
PageSpeed Insightsでのレポートでも遅いですが、体感としてもかなりモッサリした印象です。
これではせっかくアクセスがあっても、ページを開く前に直帰されてしまいます。
実際にGoogleでは、ページ表示速度が遅いサイトは直帰率が上がるというデータをまとめています。
2017年と2018年のGoogleの調査によると、ページ表示速度が1秒から3秒になると直帰率が32%増加、6秒になると106%増加、10秒まで遅くなると123%増加すると報告されています。 また、表示に3秒以上かかるモバイルページからは53%のユーザーが離脱しています
“Top 12 marketing insights from 2017 to carry you into 2018”
(Think with Google) より引用
かなりの機会損失と言えますね。
さくらサーバーはコスパ重視のレンタルサーバー
ただし、さくらサーバーの名誉のために伝えておきますが、決して悪いレンタルサーバーではありません。
実際に筆者は2016年ごろからさくらサーバーのスタンダードプランを利用しており、今も使い続けています。
低価格が魅力
最大の魅力は、月額524円という低価格です。
それでWordPressブログを数年運用しています。一般的な初心者のWordPressサイトであれば、全く問題なく稼働してくれます。
アクセス集中に弱い
ただし、エックスサーバーやmixhostに比べると、アクセス集中に弱いという弱点があります。
同時アクセスが100人を超えて、150人〜200人程度になってくると挙動が怪しくなってきます。ユーザーがアクセスすると、503エラーを返してアクセスできなくなってしまいます。
ただし、それは共用サーバーにおいては正常な動作です。
1つのサーバー機(ハードウェア)を複数人で共有していますので、アクセス過多の場合はある程度のところで制限をかけないと、他のユーザーに迷惑がかかってしまうためですね。
ページ表示速度は必要十分な水準
また、ページ表示速度についてですが、筆者のようなサイト運営者にとっては気になりますが、一般的なユーザーが閲覧する分には問題のない速度になっています。
サイト運営者が、目を三角にしてツールでチェックすると確かに遅いが、アクセス数が減るほどではない。ということですね。
筆者は結果的により表示速度の速いサーバーに引っ越しましたが、それだけで収益性やページビューが増えることはありませんでした。つまり、さくらサーバーでもある意味十分だったということです。
さくらサーバーはコスパ重視
まとめると、さくらサーバーはどちらかといえばコスト重視のレンタルサーバーです。
価格が安い分、アクセス集中時の耐性がやや低い。という特徴があることは知っておいて損はないでしょう。
またページ表示速度も、速いサーバーに比べればやや遅め。
ただし致命的ではなく、価格に対してのサービス品質は十分以上です。
ブログ初心者など、それほど多くのアクセスが集まらない場合や、爆速のページ表示速度が必要ない場合は、さくらサーバーが最適解になることもあります。
プラグイン等で改善する?
さくらのレンタルサーバはWordPressが遅い、そんな評判聞いたことありませんか?違うんです!設定次第で速くなるんです…
公式がブログ記事を書いていて、プラグイン等を見直すことである程度改善するという内容です。素直に従えば多少改善の見込みはあります。実際に数値も向上しました。
でも、より速い表示速度を求めるならば、引っ越しした方が話が早いです。
さくらサーバーの他の問題
アクセス集中時の挙動についてもう少し深掘りしていきます。
さくらサーバーは応答速度が遅いだけでなく、アクセスが集中するとページが表示されなくなるという弱点があります。具体的にはリアルタイムアクセスが300ぐらいになると、503エラーが頻発してしまいます。
これは本当に何度も悩まされました。
一応、コントロールパネルからONにできる「コンテンツブースト」(旧:リソースブースト)という機能があるので、アクセスが集中したタイミングでそちらをONにするのですが、ほとんど効果なし。
ユーザーの関心を惹くホットな記事を書いて、ゴリゴリにアクセスUPを狙ってもサーバーの処理能力に邪魔をされてしまうことになります。
ですので、PV(ページビュー)重視のトレンド系サイトなどを運営する予定であれば、よりアクセス集中に強いXServer(エックスサーバー)がオススメです。
503エラーが頻発してしまうと機会損失がものすごいことになるので、注意が必要です。
さくらサーバーのメリット
一応、さくらサーバーの名誉のためにメリットもお伝えしておきます。メールでのサポートはかなり丁寧で、的確で素早い対応をしてもらえます。
それから月額料金の安さ(524 円(消費税含))ですね。あれこれ文句を言いましたが、月額料金が安いから文句は言えないのかもしれません。
ですが、何度もお伝えしている通り、より処理能力の高いレンタルサーバーが良ければXServer(エックスサーバー)や、mixhostを強くオススメしておきます。
引っ越し代行+エックスサーバーで解決
サーバーの引っ越しは面倒な作業が多く、時間もかかるため、自分でやるべき作業かどうかの見極めが必要です。
データ消失やエラー対応が不安だったり、移転する時間が取れない場合は「サイトの引越し屋さん」に依頼する方法もあります。
面倒な作業は丸投げして、その時間をブログ執筆に充てることができます。
さくらサーバーからの引っ越し先は、ブロガー、アフィリエイターからの人気が高いXServer(エックスサーバー)がオススメです。
運営歴が長く信頼性がありますし、応答速度はピカイチで、一度に大量のアクセスがあっても耐えてくれます。
さくらサーバーでは503エラーに何度も遭遇していますが、エックスサーバーでは一度も経験していません。
よほど多数のアクセスが集中しない限り、つまり一般的な個人ブログであれば、エックスサーバーがリソース不足になることはほぼないと言えます。
さくらのレンタルサーバーに関連する記事
当ブログでは、さくらのレンタルサーバーに関する記事を特集しています。
実際にさくらのレンタルサーバーを契約して得られた知識をベースに記事を執筆していますので、レンタルサーバー選びの一助になれば幸いです。
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当サイトでは、wordpressブログにオススメのレンタルサーバーをご紹介しています。
私は個人・法人メディアを複数運営しており、Web制作会社で業務経験もあるのでお客さんのレンタルサーバー運用をお手伝いしたこともあり、さまざまなレンタルサーバーサービスを利用してきました。
そんな経験を生かして、wordpressブログに最適なレンタルサーバーをご紹介していますので、何かしらの参考になれば幸いです。