Moodleがインストールできるレンタルサーバー
Moodle(ムードル)とは、学習管理システム (LMS) の一種で、オンライン授業を支援する目的で運用されるシステムです。
仮想学習環境(VLE: Virtual Learning Environment)とも呼ばれています。
この種のソフトウェアの中ではシェア率が高く、230の国々、1億4千万人を超える受講者が利用しています。日本においても様々な大学がMoodleでオンライン講座を提供しています。
また、オープンソースであり、無料で使い始めることができます。
Moodleの動作環境
- PHPをサポートするウェブサーバソフトウェアが必要です。Apacheでも、WindowsプラットフォームにおけるIISでも動作します。
- PHP (バージョン4.1.0 以上)。PHP5は、Moodle1.4以降でサポート。
- データベースサーバは MySQL または PostgreSQL
ほとんどのレンタルサーバー会社では、これらの機能を標準的にサポートしています。
もし、これらの機能をサポートしない会社である場合、当記事でご紹介するレンタルサーバーを契約すれば条件を満たします。
Moodleは共用サーバーでも動作するのですが、OSを含めた環境一式から構築したい場合には、VPSサービスを利用する必要があります。
共用サーバー
エックスサーバー
初期費用 | 3,000円 |
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月額料金 | 990円~ |
無料お試し期間 | 10日間 |
容量 | SSD300GB |
転送量目安 | 600GB/日 |
データベース (MySQL) |
無制限 |
国内シェアNo.1の共用サーバーであるエックスサーバー。サービススタートは2003年と運営歴が長く信頼性があります。
FTPでXサーバにアクセスし、Moodleをアップロードすることで利用することが可能です。
国内シェアNo.1の資金力を生かして、最新のサーバースペックに短期間で更新されるため、いつ契約しても最新スペックのレンタルサーバーを利用することができます。
レスポンスが速いため、快適な学習環境を構築することが可能です。さらに同時アクセス集中時の安定性はピカイチで、一度に大量のアクセスがあっても耐えてくれます。
アクセスが増えてきた中〜上級者でも満足できるパフォーマンスを提供してくれます。
また利用者が多いので、わからないことがあった時もノウハウが溜まっているため調べやすく、初心者にもおすすめのレンタルサーバーです。
「迷ったらエックスサーバー」ですね。
mixhost
初期費用 | 0円 |
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月額料金 | 880円~ |
無料お試し期間 | 10日間 |
容量 | SSD150GB |
転送量目安 | 2TB/月 |
データベース (MySQL) |
無制限 |
mixhostは、アズポケット株式会社が提供するレンタルサーバー(ホスティング)サービスです。
サービス開始は2016年からと、まだ新しいサービスですが、運用サイト数は20万件を超えています。
mixhostでは、すべてのサーバーに「Softaculous Apps Installer」(ソフトウェアインストーラー)が導入されており、そこからMoodleを選択して簡単にインストールすることができます。
業界大手企業(エックスサーバーやGMOインターネット)と比べれば、企業規模こそ小さいものの、サービスの品質は肩を並べる、質の良いサービスを提供しています。
私は実際にmixhostを借りて数十万PV規模のWebメディアを運営(運営期間3年)しています。新着記事がニュースサイトに掲載される仕組みを構築しており、数百ユーザーが同時アクセスすることも珍しくありません。
そんな時でも、これまでアクセス過多によるサーバーエラーは一度も起きませんでした。安定性という意味で、とても信頼の置けるサービスです。
ページ表示のレスポンスは相当速く、数値化するのは難しいですが、体感としてはエックスサーバーと比べて劣るような印象は一切ありません。
また、Wordpressの管理画面もサクサク動くので、記事執筆も快適です。
エックスサーバー推しな当ブログですが、もしエックスサーバーが選べないとすれば、mixhostをオススメします。
- SSL化などの設定が簡単
- 過去14日分を無料で自動バックアップ
- 高速Webサーバー「LiteSpeed」を採用
唯一の弱点としては、Cpanelと呼ばれる管理画面の使用感が独特な点です。使いやすさに定評のあるエックスサーバーの管理画面(サーバーパネル)に比べると、やや分かりにくいこともあります。
ただし、すぐに慣れるので各種設定を迷うことなく実施することができます。
エックスサーバーと同様に、ユーザーが多く知見も溜まっているので、検索したときに答えにたどり着きやすいですね。
VPSサービス
ConoHa VPS
ConoHa VPSは、一部上場企業であるGMOが運営するVPSサービス(仮想専用サーバー)です。
豊富なテンプレートイメージと高速SSDによって、たったの25秒で「今すぐ使える」サーバーが作れます。
Moodleのテンプレートはないため、自力でインストールする必要があります。
OS等の環境構築から実施したい場合、共用サーバーではなく、VPSサービスを選ぶ必要があります。
初期費用なし、月額682円から使えるコスパの良さも魅力。
料金は改定されることも多いため、最新の情報を公式ページでチェックしてください。
■ConoHa VPS
⇒https://www.conoha.jp/
ConoHa VPSは、日本マーケティングリサーチ機構(JMR)による調査で「ITエンジニアが使いたいVPS」「WordPress「KUSANAGI」利用者満足度」「Minecraftマルチプレイ利用者満足度」の3部門においてNo.1を獲得しています。
第3者機関から評価されている、信頼性が高いサービスであることがわかります。
サーバーを追加する際に、サービスに合わせたテンプレートを選択することで、サーバー作成と同時にOSのインストールやアプリケーションサーバーの構築が完了するため、PaaS的なイメージで使うことが可能です。
一方で、Webアプリケーションを公開するまでの設定は必要になりますので、サーバー構築のノウハウがあってアプリケーションやWebサービスを運用したいユーザーに最適です。
ConoHa VPSを3ヶ月以上ご利用の場合、おトクな長期利用割引きっぷが用意されています。きっぷの有効期間が長ければ長いほど割引率がアップし、よりおトクにConoHa VPSを利用できます。
オススメポイント
- OSやアプリケーションサーバの設定が楽
- UIがキレイでわかりやすい
- SSD標準で超高速
- 初期費用無料
デメリット
- 試用期間がない
さくらのVPS
さくらのVPSは、レンタルサーバー老舗のさくらインターネットが運営する仮想専用サーバーです。運営歴が長いさくらインターネットなので、しっかり維持されている信頼性の高いサービスです。
VPSサービスの一種ではありますが、CPU/メモリ/ディスク等のハードウェアを管理せずに利用できるサービスであるため、IaaS的な使い方をすることが可能です。
料金体系は、月額固定料金で始められるため安心感があります。月額643円〜、初期費用0円とコストパフォーマンスも高く、気軽に借りることができます。
さくらのVPSを使いこなすにはWebアプリケーションを公開するための設定が必要です。
そのため、サーバー構築の基礎知識がある方に向いています。
サーバーのスペックが足りなくなった場合、上位プランへの移行である「スケールアップ」機能を利用することで対応することができます。(ただし、スケールダウンができない)
データセンターの場所を石狩、大阪、東京の3箇所から選べるのもユニークですね。
2週間お試し期間が用意されているので、気軽に試してみることができますよ。
オススメポイント
- 運営企業の歴史が古く、信頼性が高い
- 月額固定料金で安心して使える
- メールサポートが受けられる
- 豊富なプランから選べる
デメリット
- スケールアップはできるが、スケールダウンができない