ロリポップ!のファイル数上限
ロリポップ!レンタルサーバーには、ハードディスク容量上限の他に、「ファイル数上限」が定められています。
ちなみに、他のレンタルサーバーではほとんど聞かない制限です。
ファイル数制限の詳細
上限値と上限設定日
プランごとの、ファイル数の上限値と上限の設定日です。
プラン | 上限値 | 上限設定日 |
---|---|---|
エコノミープラン | 100,000 | 2018年7月18日 |
ライトプラン | 300,000 | 2018年8月14日 |
スタンダードプラン | 500,000 | 2018年9月11日 |
エンタープライズプラン | 1,000,000 | 2018年10月16日 |
上限設定日以降は、ファイル数が上限値に達した場合、新たなファイルをアップロードできなくなる
上限設定日の時点で、ファイル数が上限値を超えている場合、特別措置として、その時点のファイル数+10,000ファイルを上限値として設定する
例)エコノミープランの場合
上限設定日時点のファイル数 | 設定される上限値 |
---|---|
90,000 | 100,000 |
100,000 | 100,000 |
110,000 | 120,000 |
■上限設定の背景
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これまでロリポップ!では、WEBサーバーに設置できるファイル数に上限を設けていなかったため、プランごとのディスク使用量の範囲内であれば際限なくファイルをアップロードしていただける状況でした。しかしながら、WEBサーバーに設置されているファイルの数が多すぎることが要因となり、下記のような問題が起こる場合がございます。
・WEBサーバーのレスポンスが低下する
・WEBサーバーのファイルシステム障害の発生率が高くなる
・プラン変更や、サーバー環境改善のためのサーバー移設等が正常に完了しない上記の問題を解消し、より安定したサーバー環境を提供するため、ファイル数の上限値を設定させていただく運びとなりました。
使い方によっては、ハードディスク容量上限に達する前にファイル数上限に達してしまうため、実質、ハードディスク容量は見せかけの数値となってしまいます。
この記事では、ロリポップ!レンタルサーバーのファイル数上限についての対策方法と、おすすめの回避方法をご紹介します。
対策方法
WordPressの不要ファイルを削除する
WordPressの説明ファイル
不要ファイル
- 「/license.txt」:WordPressのライセンス規約
- 「/readme.html」:WordPressの説明文
- 「\readme-ja.html」:WordPressの説明文(日本語)
- 「/wp-admin/about.php」:WordPressのver説明
- 「/wp-admin/credits.php」:WordPressの開発者紹介
- 「/wp-admin/freedoms.php:WordPressの利用説明
- 「/wp-admin/user/」:利用されていないファイル
- 「/wp-admin/css/about.css」:スタイルシート
デフォルトでインストールされたテーマのファイル
- 「/wp-content/themes/twentythirteen/」
- 「/wp-content/themes/twentyfourteen/」
など、デフォルトでインストールされたテーマのファイルを削除します。
不必要なファイルを削除することで、不正アクセスに対するセキュリティ面でも有効ですので、ぜひやっておきたいですね。
プラグインのログを軽くする
WordPressブログを運営していると、様々なプラグインをインストールして運営します。
当然ながらプラグインは、データベースのデータを集めて解析したり、ログを吐いたりするため、どんどんファイル数やデータ容量は増える傾向にあります。
そこで、プラグインのデータ保存期間を3ヶ月など短い期間に設定しましょう。多くのユーザーがオススメする優秀なプラグインは、データ保存期間の設定が可能なことがほとんどです。
設定方法については各プラグインの解説をご参照ください。
ゴミファイルを溜めない
WordPressでは、記事を執筆する際に「リビジョン」と呼ばれる自動下書き機能が働きます。
記事執筆中に急にオフラインになってしまったり、間違えて複数タブで同じ記事を編集してしまった場合などに過去の下書きから復帰できるなど、便利な機能です。
ただし、ファイル数が知らず知らずのうちに膨大になってしまうという弱点があります。
WordPressのリビジョンを削除するには「WP-Optimize」というプラグインで実行することができます。
他にも様々なデータ削除機能が提供されているので、不要なデータがあれば削除してもよいでしょう。
有力な候補としては、スパムコメントやごみ箱に入っているコメントなどが削除対象となりますね。
サーバーを引っ越す
ロリポップ!以外のレンタルサーバーでは、ファイル数制限はありません。
ですので、いっそのことmixhostか、ConoHa Wing(コノハ ウィング)に引っ越すことをおすすめします。
「でもサーバーの引っ越しって面倒な作業が多いから、やりたくない。」
私もそう考えて、ずっと先延ばしにしていました。でも実は、引っ越しを安価に代行してくれるサービスが登場しています。
めんどくさい引っ越し作業はすべて外注して、記事執筆に集中することができますよ。
また、ファイル数制限というナンセンスな規約に悩まされることもありません。
mixhost「WP移転代行サービス」
mixhostでは「WP移転代行サービス」と呼ばれる、他社サーバーからのWordPressの引っ越しを支援するサービスも提供しています。
対象 | 他社サーバーで独自ドメインを使用してWordPressを運用しており、mixhostをご契約の上、移転を希望されるお客様 |
---|---|
基本料金 | 1サイトにつき10,978円(税込) |
所要日数 | 通常お申込み後5営業日以内に対応 |
この金額で、データバックアップ、サイトデータ移行、SSLの再設定、DNS設定などサーバーの引っ越しに必要で、面倒くさい作業は全部mixhostが代行してくれます。
これで10,978円は非常にお得なサービスと言えるでしょう。
ConoHa WING WordPress移行代行サービス
ConoHa WINGでも同様のサービスが実施されています。「WordPress移行代行サービス」は、他社のレンタルサーバーで運用しているWordPressブログを、ConoHa Wing(コノハ ウィング)に移転してくれるサービスです。
完全に丸投げできるうえに、料金はたったの7,678円で、非常にお得なサービスと言えるでしょう。
対象 | 国内の他社レンタルサーバーで独自ドメインを使用してWordPressを運用しており、 ConoHa WINGをご契約の上、移行を希望されるお客様 |
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基本料金 | 7,678円/サイト |
SSL設置済みサイトの移行の場合、オプション料金として3,300円/サイトがかかります。両方合わせると10,978円ですが、それでも十分に安価です。
一例として、XServer(エックスサーバー)も同様のサービスを提供していますが、「サーバー移転」の代行料金は30,000円(税抜き)となっています。
ConoHa Wing(コノハ ウィング)のWordPress移行代行サービスがいかにお安いか、わかりますね。
↓私が実際にConoHa Wing(コノハ ウィング)のWordPress移行代行サービスを利用したときのレビューをまとめています。
ConoHa WINGのWordPress移行代行 使用レビュー。完全丸投げでラクラク引っ越し。
ファイル数制限のないサーバーで快適なWordPressライフを。
以上、ロリポップ!レンタルサーバーのファイル数制限についてでした。
ファイル数制限によって発生する「ファイル整理」の作業は、1円も発生しないただの事務作業です。これほど無駄な作業はありません。
ファイル数制限を設けているロリポップ!には早急にサービス改善をしてほしいですよね。
ブロガーが快適に、ブログ執筆に集中できる機能を提供するレンタルサーバーがおすすめです。
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レンタルサーバー選びの一助になれば幸いです。