ロリポップ!レンタルサーバーは障害起きる?
ロリポップ !レンタルサーバーは、契約件数が170万件を超えており、国内シェアNo.2の人気レンタルサーバーです。
リーズナブルな月額料金ですが、高価なレンタルサーバーに負けない性能を誇り、コストパフォーマンスの良さが光ります。
GMOインターネット(東証一部上場)グループのGMOペパボが運営しているため、信頼性も抜群です。
障害は多くない
そんなロリポップ !レンタルサーバーですが、障害発生の頻度が高いのでは?という噂があります。
結論から言って、私が実際に利用したところ、ロリポップ!レンタルサーバーの障害はほぼ起こっていません。
ロリポップ!の障害発生ページで障害情報がまとめられており、月に10件あるかないか、という件数が発表されています。
しかも「とある特定のサーバーにおける障害発生」がほとんどです。
ロリポップ!レンタルサーバーの契約件数は、約170万件。
レンタルサーバーの収容人数(1台のサーバーを何名で利用しているか)は未公表ですので、推測ですが、数千〜数万台のサーバーを運用しているはずです。
その中で、月に10件程度障害が起こっているだけです。さらに、長い場合でも数時間以内には復旧しています。
この程度の障害発生頻度であれば、稼働率が高いことで有名なエックスサーバーでも起こる範囲の頻度です。
モジュール版PHP&ロリポップ!爆速宣言!で大幅改善
ロリポップ!レンタルサーバーは、一昔前までは、料金は安いですが、品質があまり高くない印象があったのも確かです。
ですが、2017年に実施された「モジュール版PHP」の実装で大幅に速度が改善されました。(ライトプラン&スタンダードプランで利用可能)
※ロリポップ!が独自に開発した技術でPHPプログラムの処理が高速になる
さらに2020年8月に実施された「ロリポップ!爆速宣言」では、ディスクがHDDからSSDに刷新されたり、CPUやメモリも従来のものと比べて数倍の高性能化を実現。
非常にサービスレベルが上がったような印象があります。
まとめると、現在のロリポップ !レンタルサーバーは、一昔前の「安かろう悪かろう」な印象はなくなり、安心して品質の高いサービスを利用することができます。
同時アクセスに弱い
ただし、ロリポップ!レンタルサーバーには弱点があります。同時アクセス数の上限が低い点です。
具体的には、同時アクセス数が100人を超えて、150人〜200人程度になってくると挙動が怪しくなってきます。
借りているサーバーのスペックを超える同時アクセスがあると、サーバーはエラーページを表示するようになります。
これが、ロリポップ!レンタルサーバーの「障害が多い」という間違った評判につながっている可能性があります。
仮に、自分のブログにアクセス集中していることに気が付いていない利用者がいるとしましょう。
その利用者が、Webサイトを表示しようとアクセスしたらエラーが表示される = サーバーに障害が起きている。と考えてしまう可能性があります。
ちなみに、借りているサーバースペックを超えた同時アクセスに対するエラー表示は障害ではありません。
でもレンタルサーバーについて詳しくない方からすると、「何もしていないのにアクセスできない」と考えてしまうこともあります。
これは他の月額500円前後のサーバーも同様です。一例として、さくらのレンタルサーバーも、100〜200の同時アクセスで落ちます。
ロリポップ!が特別悪いというわけではありません。
同時アクセス数拡張機能
同時アクセス数が多くなってしまった場合、「同時アクセス数拡張機能」が用意されています。
こちらを利用すれば、1000ユーザーぐらいまでなら同時アクセスが可能となります。もちろん、無料で利用することができる機能です。
ある日、突然ブログがバズっても安心ですね。
ロリポップ!レンタルサーバーはとても月額料金が安いですが、この金額でここまで耐えてくれるサーバーは多くないですね。
ただし、自動でONになってくれる訳ではないため、自分自身でアクセス集中していることを確認できないと使うことができません。
ある程度ブログ運営に慣れてくると、アクセス集中を察知することができますが、そうでない方にとっては使いにくい機能です。
その他、「同時アクセス数拡張機能」について、気をつけるべきポイントは以下にまとめています。
- 有効にしてから3日間のみの適用となる。その後は7日間利用できない
- 1度に適用できるのは1ブログ(ドメイン)のみ
- スタンダードプラン以上でないと利用できない
ロリポップ!レンタルサーバーのプランについて
ロリポップ!レンタルサーバーのプランについてご紹介します。
料金と機能 | エコノミー | ライト | スタンダード | ハイスピード | エンタープライズ |
---|---|---|---|---|---|
月額費用 (6ヶ月契約時) |
99円〜 | 220円〜 | 440円〜 | 550円〜 | 2,200円〜 |
初期費用 | 1,650円 | 1,650円 | 1,650円 | 無料 | 3,300円 |
最低利用期間 | 1ヶ月 | ||||
無料お試し期間 | 10日間 (無料期間中の解約可能) | ||||
ディスク容量 | 100GB | 200GB | 300GB | 400GB | 1.2TB |
ディスク種類 | SSD (RAID10) | ||||
転送量制限 | 無制限 | ||||
マルチドメイン | 50個 | 100個 | 200個 | 無制限 | 無制限 |
WordPress 簡単インストール |
– | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
無料SSL | – | 利用可 | 利用可 | 利用可 | 利用可 |
MySQL | X | 1個 | 30個 | 無制限 | |
モジュール版PHP | – | 〇 | 〇 | – | – |
同時アクセス数拡張機能 | – | – | 〇 | – | 〇 |
FTP接続 | 〇 | ||||
サポート | メールサポート(24時間対応) 電話サポート(平日:10:00〜18:00) チャットサポート(平日:9:00〜19:00 土日:10:00〜19:00) |
||||
その他 | WebDAV無料利用可能 バックアップ機能別途料金必要(月額300円) |
プランの注意点としては、エコノミーはWordPressが使えません。
スペック表については、こちらでご紹介してもすぐに古い情報になってしまうので、ぜひ公式HPでチェックしてみてくださいね。
今すぐロリポップ!レンタルサーバーの最新スペックを確認する
ロリポップ!レンタルサーバーの表示速度は?
エコノミーとライトプランは遅い
エコノミーとライトプランの表示速度は遅いです。感覚的な表現ですが、すこしもっさりしている印象です。
Googleが提供しているPageSpeed Insightsで計測したところ、『最初のサーバー応答時間を速くしてください』という指摘項目が表示されます。
これは「サーバーだけの純粋な表示速度」だと考えてよい項目です。
エックスサーバーやConoHa WINGなど、ページ表示速度が速いサーバーですと表示されません。(月額料金は高い)
様々な条件で試したところ、もっとも速くても1.9秒程度はサーバーの応答時間がかかりました。
ただ、一般的なユーザーが普通にWebサイトを閲覧するには、問題のないレスポンスではあります。
私のようにスピードにうるさいユーザーですと、ちょっと気になってしまう程度の遅さです。
おすすめはハイスピードプラン
ロリポップ!レンタルサーバーは全てが遅い訳ではありません。
WebサーバーがLiteSpeed(ライトスピード)に変わる、ハイスピードプランですとグン!と表示速度がUPします。
LiteSpeedは、Apacheと完全に互換性のあるWebサーバーソフトウェアで、Apacheよりも数倍高速と言われています。
エコノミーやライトプランと比べて、明らかにWordPressの表示速度がUPします。
アクセス集中時にも応答速度が落ちることはなく、優れたパフォーマンスで処理してくれます。
ハイスピードプランの月額料金は550円〜。500円台でLiteSpeedを採用しているレンタルサーバーは他社になく、LOLIPOP!だけの強みです。
ロリポップ!レンタルサーバーのメリット
コストパフォーマンスに優れる
格安サーバー並みの低価格で、そこそこ高性能です。コストパフォーマンスに優れたレンタルサーバーと言えるでしょう。
ロリポップの「ドメインずっと無料」について解説。制限や適用条件について。
ドメインの取得&更新費用が永久無料になる「ドメインずっと無料」サービスも提供されています。
サーバーの申し込み時に一緒にドメインも申し込むことができるため、独自ドメインを利用したWordPressブログを簡単にスタートすることができます。
老舗の安心感
ロリポップ!レンタルサーバーは、GMOインターネット(東証一部上場企業)のグループ企業である、GMOペパボが運営しています。
また、契約件数は、エックスサーバーに次いで、国内シェアNo.2です。
運営歴も長く、安心感や信頼性を重視するなら、おすすめできるレンタルサーバーです。
ロリポップ!レンタルサーバーのデメリット
管理画面に広告が表示される
ロリポップ!レンタルサーバーでは、管理画面に広告が表示されます。ヘッダー部分と、サイドバーの一番下に表示されています。
ユーザーの利便性を最大限に考慮するなら、管理画面の広告表示は控えてほしいというのが本音です。
ただ、端っこに控えめな表示がされるだけなので、それほど邪魔ではありません。
ファイル・フォルダ数制限がある
ロリポップ!レンタルサーバーには、ディスク容量の上限のほかに「ファイル・フォルダ数制限」が設けられています。
ロリポップ!レンタルサーバーのファイル数上限を回避する対策方法。
ロリポップ!では、ディスク容量については各プランで数百ギガという大容量を誇ります。
一方でファイル数制限の値が低く、300GBを使いきる前にファイル数制限によって先にディスク容量制限がかかってしまいます。
つまり、実質的にはディスク使用量に表記されているほどの大容量ではない、ということです。
大量のファイルを扱うようなケースですと、注意が必要です。
この「ファイル数制限」ですが、このような制限を設けているのはロリポップ!ぐらいです。ここは早期にサービス改善をしてほしいですね。
ロリポップ!レンタルサーバーのオススメプラン
ロリポップ!レンタルサーバーでWordPressブログを運営する場合には、表示速度が飛躍的にUPするハイスピードプランがおすすめです。
一方で、それほどアクセスの多くないコーポレートサイトなどを運営する場合は、スタンダードプランでも十分な性能を発揮してくれます。
プランごとの性能差があるので、自分にマッチしたプランを選ぶことが必要です。
ロリポップ!レンタルサーバーは「安かろう悪かろう」ではない
以上、ロリポップ!レンタルサーバーの障害についてでした。ここ数年でサービス品質がグッと向上しており、「安いけど使えない」サーバーではなくなりました。
クレジットカード情報の入力が必要ない、10日間お試し期間もあります。
本契約前に、表示速度や、管理画面の使い勝手などをじっくりチェックすることが可能です。
ロリポップ!レンタルサーバー関連の記事一覧
当ブログでは、ロリポップ!レンタルサーバーに関する記事を特集しています。実際にロリポップ!レンタルサーバーを契約して得られた知識をベースに記事を執筆しています。
レンタルサーバー選びの一助になれば幸いです。