IMAPでメール運用可能なレンタルサーバー
IMAPとは、「Internet Message Access Protocol(インターネット・メッセージ・アクセス・プロトコル)」の略で、電子メール(eメール)を受信するための通信規約(プロトコル)の一つです。
サーバー上にあるメールをパソコン等へダウンロードせずに、サーバー上でメールを保管する仕組みです。
この記事では、IMAPが利用できるレンタルサーバー各社について機能や価格など比較しています。
結論だけまずは知りたい!という方に向けた一覧です。
この記事では、IMAPが利用できるレンタルサーバーの選び方をご紹介します。
IMAPのメール運用で気をつけるポイント
IMAP over SSL
IMAPでは、メールサーバーと通信を行うことでメールの送受信をします。
標準のIMAPでは、サーバーと利用者の端末間での通信が暗号化されていませんので、盗聴の危険性があります。
そのため、SSL証明書によって通信を暗号化してくれる「IMAP over SSL」に対応しているか確認しましょう。
個別のメールボックス容量
IMAPでは、レンタルサーバー上に長期間メールを溜め込むことになります。
そのため、アカウント個別のメールボックス容量上限は、できれば無しの設定が望ましいですね。
容量をオーバーすると、メールが受信できなくなることがありますので注意が必要です。
メールサービス全体の容量
アカウント個別の容量も大事ですが、当然ながらサービス全体のディスク容量もチェックしておきましょう。
気をつけたい点としては、メールにどれだけ割り当てられているか。です。
例えば全体で100GBの容量があっても、Webに9割、メールに1割だと、10GBになってしまいます。
中〜大企業など、複数人が同時にサービスを利用するケースでは、初めから余裕のある大容量のプランがおすすめです。
大容量プランですとコストはかかりますが、後から容量を追加する場合に比べると安価に済むケースが多いです。
メールサーバーの整理(古いメール、不要なメールの削除)の頻度や、添付ファイルの使用頻度などにも左右されます。
メールアカウント数
作成可能なメールアカウント数を事前に確認しましょう。
アカウント数が無制限のサービスも多いですが、その場合でも、容量と合わせて確認しておく必要があります。
例えば、個人や小規模事業者であれば、最低限必要となるアカウント数を提供している、安価なサービスを選びます。
→個人(フリーランス)や小規模事業者におすすめの有料メールサービスはこちら
一方で、中〜大規模事業者であれば、容量や作成可能なアカウント数が多いサービスを選びます。
まずはサービスを利用する人数や使い方を想定して、マッチしたサービスを探しましょう。また、価格と性能のバランスが取れたサービスか確認することも大切です。
サーバー稼働率
メールを主なコミュニケーションツールとしている場合、サーバーが止まってメールの送受信ができなくなると、事業運営に支障が出てしまいます。
稼働率の高いサービスを選びましょう。
セキュリティ
ウィルスチェックに利用しているソフトウェアが、信頼性の置けるものかどうかを確認しましょう。
また、迷惑メールフィルタや、添付ファイルの自動暗号化ツールなども大切なセキュリティ対策の一つです。
企業製の迷惑メールフィルターを設定しているメールサーバーですと、スパムメール除去の精度が高い傾向にあります。
サポート
法人利用の場合、サポートが充実したサービスを選ぶと良いでしょう。理想は24時間365日のサポート体制があるサービスです。
また、サポートセンターへの繋がりやすさを、事前に確認する必要があります。
オススメのIMAP利用可能なレンタルサーバー
WebARENA SuiteX
WebARENA SuiteXは、NTTPCコミュニケーションが運営するメール性能重視のレンタルサーバーです。
- 月額1,361円からの低価格
- IMAP over SSL対応
- 個別メールボックス上限なし
- ディスク300GB(WEB領域とメール領域の配分を変更可能)
- Symantec(シマンテック)社の「Symantec Brightmail AntiSpam」(高品質スパム対策ソフト)
導入実績2400社を誇ります。標準搭載の機能が豊富で、セキュリティ対策が充実しており、ビジネス用のメールサーバー選びで失敗したくない!という方におすすめです。
CPIレンタルサーバー
CPIレンタルサーバーは、KDDIウェブコミュニケーションズが運営するホスティングサービスで、主にビジネス用途として人気があります。
CPIには共用サーバーと専用サーバーがあり、今回ご紹介するのは共用サーバーのSV-Basicプランです。
- IMAP over SSL対応
- 個別メールボックス上限なし
- ディスク200GB(WEB300GB)
- Cisco(シスコ)社の「IRONPORT」(高品質スパム対策ソフト)
月額費用はやや高額ですが、その分充実したセキュリティ対策や、外部バックアップ標準提供など安心して利用できるサービスを提供しています。
また、電話やメールで24時間サポートもありますので心強いですね。(ただし、サポートは有料で税別で月額990かかります。)
CPIレンタルサーバーは、重要度の高いビジネスを、信頼性の高いプラットフォームで提供するのに適しています。
KAGOYA JAPAN【共用タイプR2】
ビジネス用途でシェア率の高いサービスを展開する、カゴヤ ジャパンが提供するメールサーバーの共用メールサーバープランです。運用歴は20年を誇り、信頼性の高いサービスを提供しています。
カゴヤのメールサービスでは全てのプランで共用メールサーバーへIMAPで接続することができます。(標準装備)
専用サーバーに比べると安価な料金体系(月額440円~初期費用無料)で、ビジネス向けの中では非常に安価に提供されています。
安価ですが機能面は充実しており、添付ファイルの自動暗号化、誤送信防止機能、アーカイブサービスなどビジネスシーンで便利な機能が用意されています。
セキュリティ面では、ウィルスチェックや迷惑メールのセキュリティ対策、メール送受信時の暗号化にも対応。
小規模事業者で、ある程度の品質のものが欲しい場合は共用プランがおすすめです。
プラン | 初期費用 | 月額費用 | 容量 | マルチドメイン | メールアドレス数 |
共用タイプR2 | 無料 | 550円 | 20GB | 1個追加 550円/月 | 無制限 |
IMAPが利用できるメール専用レンタルサーバー比較表
サービス | 初期費用 | 月額料金 | 容量 | メールアドレス数 | メールボックス |
WebARENA SuiteX(スタンダード) ⇒詳細 |
無料 | 1,361円〜 | 300GB | 無制限 | 制限なし |
CPIレンタルサーバー ⇒詳細 |
無料 | 4,180円 | メール200GB WEB300GB |
無制限 | 制限なし |
メールプラン 共用タイプR2(カゴヤ) ⇒詳細 |
無料 | 550円~ | 20GB~ (追加可能) |
無制限 | 制限なし |