Concrete CMS(concrete5)が利用できるレンタルサーバー
Concrete5とは
Concrete5(コンクリート5)は、※CMS(コンテンツマネジメントシステム)の一種で、PHP、MySQLなどで動作します。
一般的なCMSに比べて汎用性が高く、ECサイト、SNS、業務システムまで構築できる自由度の高さが魅力です。
もともとは有償のソフトウェアでしたが、現在ではオープンソースで提供され、誰でも無償で利用することができます。
2021年7月にConcrete CMS(concrete5)へと名称が変更されました。
CMSとは、ホームページなどを作成するのに必要な機能や構造がひとつにまとまったもので、オープンソース(無償で一般公開)されており誰でも利用することが可能です。
WordPressとの違い
CMSとして日本国内で有名なのはWordPress(国内シェアNo.1)です。
両者の違いについてですが、WordPressは時系列に記事を並べるような、ブログ型のコンテンツに特化したCMSとなっています。
一方で、Concrete5については必ずしもそうではなく、高い汎用性を持たせたCMSです。特化型のCMSでは実装することが難しい機能も、Concrete5なら実装することができます。
例えば、ECサイトとブログのハイブリット型サイトや、ニュースサイトにユーザーの交流の場を設けたりと、柔軟な設計をすることができます。
特化型CMSに比べて、少ない労力で実装することが可能です。
この記事では、
- Concrete5が使用できるサーバーの種類・特徴
- オススメのVPS・クラウドサーバー
Concrete5でWebサイトやアプリケーションを構築することが出来るレンタルサーバーをご紹介しています。
オススメの共用/VPSサーバー
ここでは、Concrete5をインストール可能で、問題なく動作するレンタルサーバーについてご紹介していきます。
共用サーバーのおすすめは、インストーラーの用意されているさくらのレンタルサーバーとCPIレンタルサーバーです。
VPS/クラウドサービスでオススメは、Concrete5のコンテナテンプレートが用意されており、専門的な知識がもっとも少なくて済むConoHa VPSです。
Concrete5をインストール可能なレンタルサーバー(共用サーバー)と、クラウド・VPS型のレンタルサーバーをご紹介します。
通常のレンタルサーバーと、クラウド・VPS型のレンタルサーバーの違いについては以下にまとめています。
共用レンタルサーバーとクラウド・VPSサーバーの違いは?
レンタルサーバー(共用サーバー)とは
レンタルサーバーはメール、Web、DBなどのアプリケーション(機能)を、OSの管理等を行わずに気軽に利用できるサービスです。ただし、利用できるのはベンダーから提供される機能に限定されます。
「共用サーバー」と呼ばれており、物理的な1台のサーバーを複数ユーザーがまとまって利用する仕組みで、他のユーザーの影響を受けやすいデメリットがあります。
身近なもので例を挙げるとシェアハウスのようなイメージです。
クラウド・VPSサーバーとは
一方でクラウド・VPSサーバーは、複数ユーザーがリソースを共有している点はレンタルサーバーと同様ですが、1台の物理サーバー内に、契約者ごとに独立した専用サーバーを仮想的に構築するため、レンタルサーバーよりも他ユーザーの影響を受けにくい作りです。
VPSは管理者権限を渡されているためOSを管理する必要があります。その代わり、アプリケーション・OSについても選択できるため、非常に自由度が高いです。
レンタルサーバー(共用サーバー)
さくらのレンタルサーバー
さくらのレンタルサーバーは、国内シェアNo.3の老舗ホスティングサービスです。
利用者も多いため信頼性が高く、安心して使うことができます。
安価なスタンダードプラン(ワンコイン、月額524円)でも、Concrete5を稼働させることができます。MySQL DB50個とマルチドメインも使えて、コストパフォーマンスに優れます。
ただし当たり外れがあって、混みいったサーバーに割り当てられると表示速度が遅いことがあります。
個人用途でConcrete5をインストールする分には問題のないサービス品質ですが、一方で、ビジネス用途や速度を求める場合はプレミアムプランがおすすめです。
CPI
CPIレンタルサーバーは、KDDIウェブコミュニケーションズが運営するホスティングサービスです。
コントロールパネルの「CMS インストーラー」にConcrete5が用意されており、簡単な手順でインストールすることが可能です。
公式のサポートサイトである「CPIサポート」でも、Concrete5のインストールに関する手順や活用事例が豊富にまとめられており、心強いですね。
エックスサーバー
エックスサーバーでは、Concrete5が動作確認済みプログラムとして紹介されています。
※インストーラーは用意されていないので、公式サイトから自分でダウンロードしてインストールする必要があります。
管理画面から用意したMySQLデータベースの接続情報を指定する、標準的な手順でインストールすることができます。
残念ながら、CMSを管理画面から簡単にインストールできる「簡単インストール」には対応していませんが、公式サイトでもインストール手順が紹介されているため、それほど難しくない手順でインストール可能です。
レンタルサーバー国内シェアNo.1であるエックスサーバーなので、信頼性も高く安心して利用することができます。
コアサーバー
コアサーバーは、GMOデジロック株式会社が運営するレンタルサーバーです。
レンタルサーバーのシェア率の観点から見ると少しマニアックな存在ですが、GMOデジロックの母体は、GMOインターネット株式会社(東証一部上場)なので安心して利用できます。
Concrete5に関しては、最新バージョンへの自動更新なども問題なく、快適に動作してくれます。
ディスク容量、転送量なども他社サービスに引けを取りません。
クラウド・VPSサーバー
ConoHa VPS
ConoHa VPSは、一部上場企業であるGMOが運営するVPSサービス(仮想専用サーバー)です。
豊富なテンプレートイメージと高速SSDによって、たったの25秒で「今すぐ使える」サーバーが作れます。
初期費用なし、月額682円から使えるコスパの良さも魅力。
料金は改定されることも多いため、最新の情報を公式ページでチェックしてください。
■ConoHa VPS
⇒https://www.conoha.jp/
ConoHa VPSは、日本マーケティングリサーチ機構(JMR)による調査で「ITエンジニアが使いたいVPS」「WordPress「KUSANAGI」利用者満足度」「Minecraftマルチプレイ利用者満足度」の3部門においてNo.1を獲得しています。
第3者機関から評価されている、信頼性が高いサービスであることがわかります。
サーバーを追加する際に、サービスに合わせたテンプレートを選択することで、サーバー作成と同時にOSのインストールやアプリケーションサーバーの構築が完了するため、PaaS的なイメージで使うことが可能です。
一方で、Webアプリケーションを公開するまでの設定は必要になりますので、サーバー構築のノウハウがあって、Webアプリケーションを公開してみたいユーザーに最適です。
ConoHa VPSを3ヶ月以上ご利用の場合、おトクな長期利用割引きっぷが用意されています。きっぷの有効期間が長ければ長いほど割引率がアップし、よりおトクにConoHa VPSを利用できます。
オススメポイント
- OSやアプリケーションサーバの設定が楽
- UIがキレイでわかりやすい
- SSD標準で超高速
- 初期費用無料
デメリット
- 試用期間がない
ロリポップ! マネージドクラウド
ロリポップ!マネージドクラウドは、一部上場企業のGMOグループ、GMOペパボ※が運営するクラウドサービスで、IaaSのような使い方をすることができます。
最大の特徴は、VPS/クラウドの拡張性・自由度の高さとレンタルサーバー(共用サーバー)の手軽さを兼ね備えたサービスである点です。
環境構築はテンプレート機能があり、様々な言語やアプリケーション環境をクリックするだけで構築できます。(残念ながら、Concrete5のコンテナテンプレートはありません。)
アクセス集中時にサーバーを自動的に拡張してくれる「オートスケール機能」があるから、バズっても安心。サイトを落としません。
料金プランは、上限を決められる「基本料+従量課金」システムを採用。アクセスが多い時はしっかり支えて、少ない時は低価格で運用できるので安心です。
10日間のお試し期間も用意されているので、まずは気軽に試してみてはいかがでしょうか。
オススメポイント
- ワンクリックでRubyonRailsやWordpressのフレームワークをセットアップできる
- 様々なプログラミング言語に対応
- オートスケール機能がとても便利
- 上限ありの料金が明確
- お試し期間あり
デメリット
- マニュアルやチュートリアルが少ない
さくらのVPS
さくらのVPSは、レンタルサーバー老舗のさくらインターネットが運営する仮想専用サーバーです。運営歴が長いさくらインターネットなので、しっかり維持されている信頼性の高いサービスです。
老舗なのでConcrete5に限らずCMS全般のインストール事例も多く、何か困ったときに情報を得やすいと言えます。
VPSサービスの一種ではありますが、CPU/メモリ/ディスク等のハードウェアを管理せずに利用できるサービスであるため、IaaS的な使い方をすることが可能です。
料金体系は、月額固定料金で始められるため安心感があります。月額643円〜、初期費用0円とコストパフォーマンスも高く、気軽に借りることができます。
さくらのVPSを使いこなすにはWebアプリケーションを公開するための設定が必要です。
そのため、サーバー構築の知識があって、Webアプリケーションを公開してみたい人に向いています。
サーバーのスペックが足りなくなった場合、上位プランへの移行である「スケールアップ」機能を利用することで対応することができます。(ただし、スケールダウンができない)
データセンターの場所を石狩、大阪、東京の3箇所から選べるのもユニークですね。
2週間お試し期間が用意されているので、気軽に試してみることができますよ。
オススメポイント
- 運営企業の歴史が古く、信頼性が高い
- 月額固定料金で安心して使える
- メールサポートが受けられる
- 豊富なプランから選べる
デメリット
- スケールアップはできるが、スケールダウンができない
KAGOYA CLOUD VPS
「KAGOYA CLOUD VPS」は、カゴヤ・ジャパンが運営する高品質のVPS(仮想専用サーバー)です。
カゴヤ・ジャパンは1998年からISPサービスの提供を開始した老舗のレンタルサーバー会社です。自社でデータセンターを持っていたり、リスク対策が充実しているため、安定性・信頼性に長けたサービスを展開しています。
「KAGOYA CLOUD VPS」は10年以上の運営実績があり、安定性も高くビジネス用途で選ばれることも多いですね。
初期費用無料、日額料金20円から使える低価格となっており、月額上限料金も定められているためコスト計算がしやすい契約体系です。
電話サポートもついているため、安心して利用することができます。
さまざまなOSのテンプレートを用意しているので、希望の環境を簡単に構築することができます。
※「KAGOYA CLOUD Iaas」と呼ばれるIaasサービスもスタートしています。Iaasだけのサービスとして、サーバーとディスクを自由に組み合わせることができて、柔軟なスペック変更をすることができます。
オススメポイント
- 全プラン初期費用無料で月額円~から利用可能。(日額20円~)
- アプリケーションパックで簡単初期設定
- いつでもスケールアップ可能
- 365日電話・メールサポート
- 安定の稼働率99.999%
デメリット
- お試し期間がない
Concrete5向けレンタルサーバーオススメ
Concrete5をインストール可能なレンタルサーバーについてでした。
一般的な共用レンタルサーバーと違って、VPS(仮想専用サーバー)ではWebアプリケーションを公開するための知識が必要です。
共用サーバーのおすすめは、インストーラーの用意されているさくらのレンタルサーバーとCPIレンタルサーバーです。
VPS/クラウドサービスでオススメは、Concrete5のコンテナテンプレートが用意されており、専門的な知識がもっとも少なくて済むConoHa VPSです。
独自ドメインのオススメ
今回おすすめしたレンタルサーバーの申し込みと同時に、独自ドメインの取得も必要となってきます。
以下、オススメのドメイン会社です。合わせて、ご利用してみてください。