CakePHPがデプロイ可能なレンタルサーバー
CakePHPとは、PHP言語を使用したオープンソースのフレームワークのことで、世界規模的に見てもっとも普及しているフレームワークの1つです。(フレームワークは、「開発を助ける機能の詰め合わせ」のこと)
Webアプリケーションを開発するのに最適な機能が、ふんだんに用意されており、Web開発者の作業効率をUPしてくれます。
ECサイト、ブログやグループウェアなどのさまざまなWeb開発で使用されています。
簡単に開発環境を構築することができるフレームワークで、日本語での事例も多いため、手軽に導入することができます。
CakePHPをインストール可能なレンタルサーバー(共用サーバー)です。
CakePHPをインストール可能なクラウド・VPSサーバーです。
CakePHPをデプロイ可能なサーバーの種類
- レンタルサーバー(共用サーバー)
- Paas
- Iaas
- VPS
CakePHPで作ったアプリをデプロイ(公開)することが出来るサーバーの種類は、上記の3つとなります。
それぞれ解説していきます。
レンタルサーバー(共用サーバー)
レンタルサーバー(共用サーバー)は、1つのサーバー機に対して、複数ユーザーが収容される形式のサーバーです。
共同で機器を利用するため、安価な月額料金でサーバーを借りることができます。また、サーバー機のメンテナンスは運営会社が行ってくれるため、手間がかかりません。
ただし、他の利用者が高負荷な処理をした場合に、影響を受ける可能性があるというデメリットがあります。
Paasとは
出典:softbank
PaaSは「Platform as a Service」の略で、パースと読みます。クラウドにあるプラットフォームを利用することができるサービスの総称です。
「プラットフォーム」は具体的にはネットワーク、サーバシステム、OSやミドルウェアなどのことです。
そのプラットフォーム上で開発を行うことができるため、開発者は、一から開発環境を用意する必要がなく、プログラミングなどの業務に専念することができます。
自分でサーバーの構築や保守をする必要がないため、インフラやサーバーの知識がなくても、比較的簡単にWebサービスを公開することができます。
そのため、非エンジニアや初心者にもオススメできます。
ただし本格的な運用をする場合、料金が跳ね上がるケースもあるため注意が必要です。
Paasのサービス例として、Herokuなどが該当します。
Iaasとは
IaaSは「Infrastructure as a Service」の略でイアース/アイアースと読みます。
アプリケーションを利用する環境も含めて一括で提供するPaaSとは違って、IaaSはサーバーやストレージ、ネットワークなどのハードウェアやインフラまでを提供するサービスです。
ミドルウェアやOSなどを自分で選択してインストールする必要があります。自由度が高いというメリットはありますが、専門知識が求められるため難易度は高めです。
Iaasのサービスの例として、レンタルサーバー『ロリポップ!』が提供する 『LOLIPOP!マネージドクラウド』や、富士通クラウドテクノロジーズが提供するVMware基盤とした『ニフクラ』も数あるIaaSの中の1つです。
VPSとは
VPSは「Virtual Private Server」の略でブイピーエスと読みます。サーバーの一部を借りて、自由に構築できるサービスです。
物理サーバー機にインストールされたOS(ホストOS)上に、各ユーザー用の仮想的なサーバーが立てられます。ユーザーはその仮想サーバーをまるごと占有することができます。
仮想サーバーにはホストOSとは別のOS(ゲストOS)がインストールされており、ユーザーが管理者権限を付与されて、自由に操作することが可能です。
自由度は高いのですが、サーバーを自分で構築したり、メンテナンスする技術や知識が必要となります。
主なVPS型サービスとして「さくらのVPS」、「ConoHa VPS」、「KAGOYA CLOUD」があげられます。
オススメのクラウド/VPSサーバー
CakePHPで作ったアプリをデプロイ(公開)することが出来るサーバーの種類について説明しました。
ここでは、CakePHPをインストール可能なレンタルサーバー(共用サーバー)と、クラウド・VPS型のレンタルサーバーをご紹介します。
通常のレンタルサーバーと、クラウド・VPS型のレンタルサーバーの違いについては以下にまとめています。
レンタルサーバーとクラウド・VPSサーバーの違いは?
レンタルサーバー(共用サーバー)とは
レンタルサーバーはメール、Web、DBなどのアプリケーション(機能)を、OSの管理等を行わずに気軽に利用できるサービスです。ただし、利用できるのはベンダーから提供される機能に限定されます。
「共用サーバー」と呼ばれており、物理的な1台のサーバーを複数ユーザーがまとまって利用する仕組みで、他のユーザーの影響を受けやすいデメリットがあります。
身近なもので例を挙げるとシェアハウスのようなイメージです。
クラウド・VPSサーバーとは
一方でクラウド・VPSサーバーは、複数ユーザーがリソースを共有している点はレンタルサーバーと同様ですが、1台の物理サーバー内に、契約者ごとに独立した専用サーバーを仮想的に構築するため、レンタルサーバーよりも他ユーザーの影響を受けにくい作りです。
VPSは管理者権限を渡されているためOSを管理する必要があります。その代わり、アプリケーション・OSについても選択できるため、非常に自由度が高いです。
共用サーバー
エックスサーバー
初期費用 | 3,000円 |
---|---|
月額料金 | 990円~ |
無料お試し期間 | 10日間 |
容量 | SSD300GB |
転送量目安 | 600GB/日 |
データベース (MySQL) |
無制限 |
XServer(エックスサーバー)は、国内シェアNo.1のレンタルサーバーです。
ブロガー、アフィリエイターからの人気が高いだけでなく、さまざまなアプリケーションに対応しています。料金は、スタンダードプランの12ヶ月契約で月額1,100円です。
エックスサーバーではCakePHPのインストールに必要なSSH接続機能を提供しています。
さらに、Composer(PHPのパッケージ管理システム)が初めからインストールされているので便利です。
国内シェアNo.1の資金力を生かして、最新のサーバースペックに短期間で更新されるため、いつ契約しても最新スペックのレンタルサーバーを利用することができます。
10日間の無料お試し期間もあるため、本契約前に使用感を確かめることができます。
ロリポップ!レンタルサーバー
ロリポップ !レンタルサーバーとは、GMOペパボ株式会社が運営しているレンタルサーバーです。
サービススタートはインターネット黎明期の2001年で、長い運営歴を持っている老舗です。
ロリポップ !レンタルサーバーでCakePHPを利用する場合は、スタンダードプラン以上を選ぶようにします。
最安値のエコノミー・ライトプランですと、SSH機能が省略されているためです。(スタンダードプラン、ハイスピードプラン、エンタープライズプランで利用できます。)
CakePHPの導入事例が多いため、不明点があっても解決しやすいのもメリットです。
最大の特徴は、99円からの格安な月額料金。その上で、一定のサービス品質は確保されているため「安かろう悪かろう」ではありません。
コストパフォーマンスに優れたサービス展開で、固定費を抑えたい初心者アフィリエイター・ブロガーに最適です。
一方で、性能に優れた上位プランも用意されており、中〜上級者も満足できる品質を提供しています。
VPSサーバー
ロリポップ! マネージドクラウド
ロリポップ!マネージドクラウドは、一部上場企業のGMOグループ、GMOペパボ※が運営するクラウドサービスで、IaaSのような使い方をすることができます。
最大の特徴は、VPS/クラウドの拡張性・自由度の高さとレンタルサーバー(共用サーバー)の手軽さを兼ね備えたサービスである点です。
環境構築はテンプレート機能があり、様々な言語やアプリケーション環境をクリックするだけで構築できます。
アクセス集中時にサーバーを自動的に拡張してくれる「オートスケール機能」があるから、バズっても安心。サイトを落としません。
料金プランは、上限を決められる「基本料+従量課金」システムを採用。アクセスが多い時はしっかり支えて、少ない時は低価格で運用できるので安心です。
10日間のお試し期間も用意されているので、まずは気軽に試してみてはいかがでしょうか。
オススメポイント
- ワンクリックでRubyonRailsやWordpressのフレームワークをセットアップできる
- 様々なプログラミング言語に対応
- オートスケール機能がとても便利
- 上限ありの料金が明確
- お試し期間あり
デメリット
- マニュアルやチュートリアルが少ない
さくらのVPS
さくらのVPSは、レンタルサーバー老舗のさくらインターネットが運営する仮想専用サーバーです。運営歴が長いさくらインターネットなので、しっかり維持されている信頼性の高いサービスです。
VPSサービスの一種ではありますが、CPU/メモリ/ディスク等のハードウェアを管理せずに利用できるサービスであるため、IaaS的な使い方をすることが可能です。
料金体系は、月額固定料金で始められるため安心感があります。月額643円〜、初期費用0円とコストパフォーマンスも高く、気軽に借りることができます。
さくらのVPSを使いこなすにはWebアプリケーションを公開するための設定が必要です。
そのため、サーバー構築の知識があって、Webアプリケーションを公開してみたい人に向いています。
サーバーのスペックが足りなくなった場合、上位プランへの移行である「スケールアップ」機能を利用することで対応することができます。(ただし、スケールダウンができない)
データセンターの場所を石狩、大阪、東京の3箇所から選べるのもユニークですね。
2週間お試し期間が用意されているので、気軽に試してみることができますよ。
オススメポイント
- 運営企業の歴史が古く、信頼性が高い
- 月額固定料金で安心して使える
- メールサポートが受けられる
- 豊富なプランから選べる
デメリット
- スケールアップはできるが、スケールダウンができない
ConoHa VPS
ConoHa VPSは、一部上場企業であるGMOが運営するVPSサービス(仮想専用サーバー)です。
豊富なテンプレートイメージと高速SSDによって、たったの25秒で「今すぐ使える」サーバーが作れます。
初期費用なし、月額682円から使えるコスパの良さも魅力。
料金は改定されることも多いため、最新の情報を公式ページでチェックしてください。
■ConoHa VPS
⇒https://www.conoha.jp/
ConoHa VPSは、日本マーケティングリサーチ機構(JMR)による調査で「ITエンジニアが使いたいVPS」「WordPress「KUSANAGI」利用者満足度」「Minecraftマルチプレイ利用者満足度」の3部門においてNo.1を獲得しています。
第3者機関から評価されている、信頼性が高いサービスであることがわかります。
サーバーを追加する際に、サービスに合わせたテンプレートを選択することで、サーバー作成と同時にOSのインストールやアプリケーションサーバーの構築が完了するため、PaaS的なイメージで使うことが可能です。
一方で、Webアプリケーションを公開するまでの設定は必要になりますので、サーバー構築のノウハウがあって、Webアプリケーションを公開してみたいユーザーに最適です。
ConoHa VPSを3ヶ月以上ご利用の場合、おトクな長期利用割引きっぷが用意されています。きっぷの有効期間が長ければ長いほど割引率がアップし、よりおトクにConoHa VPSを利用できます。
オススメポイント
- OSやアプリケーションサーバの設定が楽
- UIがキレイでわかりやすい
- SSD標準で超高速
- 初期費用無料
デメリット
- 試用期間がない
KAGOYA CLOUD VPS
「KAGOYA CLOUD VPS」は、カゴヤ・ジャパンが運営する高品質のVPS(仮想専用サーバー)です。
カゴヤ・ジャパンは1998年からISPサービスの提供を開始した老舗のレンタルサーバー会社です。自社でデータセンターを持っていたり、リスク対策が充実しているため、安定性・信頼性に長けたサービスを展開しています。
「KAGOYA CLOUD VPS」は10年以上の運営実績があり、安定性も高くビジネス用途で選ばれることも多いですね。
初期費用無料、日額料金20円から使える低価格となっており、月額上限料金も定められているためコスト計算がしやすい契約体系です。
電話サポートもついているため、安心して利用することができます。
さまざまなOSのテンプレートを用意しているので、希望の環境を簡単に構築することができます。
※「KAGOYA CLOUD Iaas」と呼ばれるIaasサービスもスタートしています。Iaasだけのサービスとして、サーバーとディスクを自由に組み合わせることができて、柔軟なスペック変更をすることができます。
オススメポイント
- 全プラン初期費用無料で月額円~から利用可能。(日額20円~)
- アプリケーションパックで簡単初期設定
- いつでもスケールアップ可能
- 365日電話・メールサポート
- 安定の稼働率99.999%
デメリット
- お試し期間がない
独自ドメインのオススメ
今回おすすめしたレンタルサーバーの申し込みと同時に、独自ドメインの取得も必要となってきます。
以下、オススメのドメイン会社です。合わせて、ご利用してみてください。
CakePHPが利用できるレンタルサーバーまとめ
CakePHPで構築したWebアプリケーションをデプロイするサーバーについてでした。
一般的な共用レンタルサーバーと違って、VPS(仮想専用サーバー)ではWebアプリケーションを公開するための知識が必要です。
CakePHPをインストール可能なレンタルサーバー(共用サーバー)です。
CakePHPをインストール可能なクラウド・VPSサーバーです。