magentoが使用可能なレンタルサーバー
magentoとは
magento(マジェント)は、米国のMagento社によって開発されたオープンソースソフトウェアです。世界的に有名なECサイト用プラットフォームで、プログラミング言語のPHPで出来ています。
ECサイト構築に特化した機能がふんだんに用意されており、カスタマイズ性とデザイン性に優れています。
海外での浸透率が高く、その柔軟性の高さから多くの有名企業にも活用されています。
- 世界中の25万を超えるECサイトで使われている
- 柔軟性が高く、購買パターンの変化に対応できる
- 15万人の開発者と300以上のパートナー企業の開発体制を持つ
- 有償・無償の拡張機能(Extension)により、機能の増強ができる
残念ながら日本国内では、知名度は低いのが現状で、その理由としてはEC-CUBEなど純日本産のECプラットフォームが普及している事などが挙げられます。
この記事では、
- magentoが使用できるサーバーの種類・特徴
- オススメのVPS・クラウドサーバー
magentoでECサイトを構築することが出来るレンタルサーバーをご紹介しています。
magentoをインストール可能な条件
当記事では「magento2.0」を前提としますので、 まずmagento2.0のシステム要件を確認しましょう。
最終的には、これら要件を満たすことができるレンタルサーバーを選ぶことになります。
magentoを動かすためには、PHP、Webサーバー、データベースの3つが必要になりますので、それぞれご紹介します。
PHPバージョン
magentoをインストールするためには、PHPのバージョンが7.0.2 / 7.0.4 / 7.0.6-7.0.x / 5.6.5–5.6.x系以上の必要があります。
現在、PHPの最新バージョンは8系で、多くのレンタルサーバーで7系が公式にサポートされており動作しています。
Webサーバー
Webサーバーは、Apache(アパッチ) 2.2 or 2.4またはnginx(エンジンエックス) 1.8以上に対応します。
MySQLが必要
magentoでは、データベース(MySQL)を必要とします。
バージョンは、MySQL 5.6 あるいはそれ以上となります。データベース用ソフトウェアとして、他にPostgreSQL、SQLiteもサポートしています。
オススメの共用/VPSサーバー
ここでは、magentoをインストール可能で、問題なく動作するレンタルサーバーについてご紹介していきます。
magentoをインストール可能なレンタルサーバー(共用サーバー)と、クラウド・VPS型のレンタルサーバーをご紹介します。
通常のレンタルサーバーと、クラウド・VPS型のレンタルサーバーの違いについては以下にまとめています。
共用レンタルサーバーとクラウド・VPSサーバーの違いは?
レンタルサーバー(共用サーバー)とは
レンタルサーバーはメール、Web、DBなどのアプリケーション(機能)を、OSの管理等を行わずに気軽に利用できるサービスです。ただし、利用できるのはベンダーから提供される機能に限定されます。
「共用サーバー」と呼ばれており、物理的な1台のサーバーを複数ユーザーがまとまって利用する仕組みで、他のユーザーの影響を受けやすいデメリットがあります。
身近なもので例を挙げるとシェアハウスのようなイメージです。
クラウド・VPSサーバーとは
一方でクラウド・VPSサーバーは、複数ユーザーがリソースを共有している点はレンタルサーバーと同様ですが、1台の物理サーバー内に、契約者ごとに独立した専用サーバーを仮想的に構築するため、レンタルサーバーよりも他ユーザーの影響を受けにくい作りです。
VPSは管理者権限を渡されているためOSを管理する必要があります。その代わり、アプリケーション・OSについても選択できるため、非常に自由度が高いです。
レンタルサーバー(共用サーバー)
エックスサーバー
エックスサーバーでは、magentoが動作確認済みプログラムとして紹介されています。
エックスサーバーにmagento2.0をインストールする際は、公式サイトのダウンロードページからMagento2ファイルのダウンロードが必要です。
管理画面から用意したMySQLデータベースの接続情報を指定する、標準的な手順でインストールすることができます。
残念ながら、管理画面から簡単にインストールできる「簡単インストール」には対応していません。
ですが、php.iniの設定や.htaccessの変更など特別な調整は必要とせず、それほど難しくない手順でインストール可能です。
レンタルサーバー国内シェアNo.1であるエックスサーバーなので、信頼性も高く安心して利用することができます。
公式のヘルプページでインストール手順が紹介されています。
コアサーバー
コアサーバーは、GMOデジロック株式会社が運営するレンタルサーバーです。
レンタルサーバーのシェア率の観点から見ると少しマニアックな存在ですが、GMOデジロックの母体は、GMOインターネット株式会社(東証一部上場)なので安心して利用できます。
ディスク容量、転送量なども他社サービスに引けを取りません。
magentoに関しては、最新バージョンへの自動更新なども問題なく、快適に動作してくれます。
インストール手順としては、管理画面メニューから「アプリインストール」を選択後、右上の検索窓で「Magento」と検索すると、簡単にインストールすることができます。
Magentoの性能の良さを活かすには、サーバーが高速通信に対応していることが必須です。
その点において、コアサーバーでは通信速度の安定性を保つIPv6に対応しています。
さらに、Webサーバーは処理能力の高いLiteSpeedを採用しているため、高速な処理を実現しています。
クラウド・VPSサーバー
ConoHa VPS
ConoHa VPSは、一部上場企業であるGMOが運営するVPSサービス(仮想専用サーバー)です。
豊富なテンプレートイメージと高速SSDによって、たったの25秒で「今すぐ使える」サーバーが作れます。
初期費用なし、月額682円から使えるコスパの良さも魅力。
料金は改定されることも多いため、最新の情報を公式ページでチェックしてください。
■ConoHa VPS
⇒https://www.conoha.jp/
ConoHa VPSは、日本マーケティングリサーチ機構(JMR)による調査で「ITエンジニアが使いたいVPS」「WordPress「KUSANAGI」利用者満足度」「Minecraftマルチプレイ利用者満足度」の3部門においてNo.1を獲得しています。
第3者機関から評価されている、信頼性が高いサービスであることがわかります。
サーバーを追加する際に、サービスに合わせたテンプレートを選択することで、サーバー作成と同時にOSのインストールやアプリケーションサーバーの構築が完了するため、PaaS的なイメージで使うことが可能です。
一方で、Webアプリケーションを公開するまでの設定は必要になりますので、サーバー構築のノウハウがあって、Webアプリケーションを公開してみたいユーザーに最適です。
ConoHa VPSを3ヶ月以上ご利用の場合、おトクな長期利用割引きっぷが用意されています。きっぷの有効期間が長ければ長いほど割引率がアップし、よりおトクにConoHa VPSを利用できます。
オススメポイント
- OSやアプリケーションサーバの設定が楽
- UIがキレイでわかりやすい
- SSD標準で超高速
- 初期費用無料
デメリット
- 試用期間がない
さくらのVPS
さくらのVPSは、レンタルサーバー老舗のさくらインターネットが運営する仮想専用サーバーです。運営歴が長いさくらインターネットなので、しっかり維持されている信頼性の高いサービスです。
老舗なのでmagentoに限らずCMS全般のインストール事例も多く、何か困ったときに情報を得やすいと言えます。
VPSサービスの一種ではありますが、CPU/メモリ/ディスク等のハードウェアを管理せずに利用できるサービスであるため、IaaS的な使い方をすることが可能です。
料金体系は、月額固定料金で始められるため安心感があります。月額643円〜、初期費用0円とコストパフォーマンスも高く、気軽に借りることができます。
さくらのVPSを使いこなすにはWebアプリケーションを公開するための設定が必要です。
そのため、サーバー構築の知識があって、Webアプリケーションを公開してみたい人に向いています。
サーバーのスペックが足りなくなった場合、上位プランへの移行である「スケールアップ」機能を利用することで対応することができます。(ただし、スケールダウンができない)
データセンターの場所を石狩、大阪、東京の3箇所から選べるのもユニークですね。
2週間お試し期間が用意されているので、気軽に試してみることができますよ。
オススメポイント
- 運営企業の歴史が古く、信頼性が高い
- 月額固定料金で安心して使える
- メールサポートが受けられる
- 豊富なプランから選べる
デメリット
- スケールアップはできるが、スケールダウンができない
magento向けレンタルサーバーオススメ
magentoをインストール可能なレンタルサーバーについてでした。
一般的な共用レンタルサーバーと違って、VPS(仮想専用サーバー)ではWebアプリケーションを公開するための知識が必要です。
共用サーバーのおすすめは、エックスサーバー、またはインストーラーの用意されているコアサーバーです。
VPS/クラウドサービスでオススメは、ConoHa VPS、そしてさくらのVPSです。
独自ドメインのオススメ
今回おすすめしたレンタルサーバーの申し込みと同時に、独自ドメインの取得も必要となってきます。
以下、オススメのドメイン会社です。合わせて、ご利用してみてください。